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気管支喘息という呼吸器系慢性疾患

呼吸器系の慢性疾患として気管支喘息が知られています。
気管支喘息になると、良くなったり悪くなったりしながら長期にわたり肺が蝕まれ重篤化するおそれがあることは否定できません。
最悪の場合、死亡することもあります。
喘息が始まるきっかけは、蕎麦などの食材や室内のダニから薬剤まで様々な要因に対するアレルギー反応であると考えられています。
気管支喘息は急な呼吸困難に襲われ、それとともに咳を伴うため、血中酸素の欠乏で皮膚が紫色になってしまうチアノーゼに陥ったり意識不明になる恐れもあります。

こうした突然の症状に直面した患者や家族は非常に不安になるでしょう。
そこで、気管支喘息の患者に対する看護は、まず呼吸ができない恐怖に襲われた患者のメンタルケアであると言えます。
点滴や投薬により症状が沈静化することを理解できれば、患者も家族も落ち着くことができます。
看護師は、冷静に気管支喘息の特徴や治療について説明を行い、患者やその家族を安心させることが求められます。
発作の再発を避けることは困難ですが、家庭や職場での発作をコントロールできるよう患者に指導することも看護師の重要な役割です。

気管支喘息は、治療の効果が現れやすく投薬により一旦症状が改善したように見えますが、あくまでも慢性疾患であり再発することが多いので、患者には長期間にわたる発作のコントロールが必要なことを看護師は伝える必要があります。
気管支喘息は突発性の病で治療すればすぐに回復すると患者が誤解しやすいため、看護師は紙面などで日常生活における注意点につき念を押しておくことが求められるのです。